
まずは自己紹介をお願いします。
プラムジオノ チャーヤディーと申します。
28歳で、インドネシアの出身です。
日本に来て、介護の仕事に就きました。
「めぐみ苑」で働こうと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
最初に施設を見学させていただいた時、周りに緑が多くて山も見えて、なんだか故郷の景色に似ているなと感じたんです。
その親しみやすさが、ここで働きたいと思った大きな理由ですね。
心が落ち着く環境だと感じました。
介護職員として、普段はどのようなお仕事をされていますか?
日によって多少の違いはありますが、主には利用者さんのおむつ交換をしたり、お風呂に入る際のお手伝いをしたり、そして何よりも利用者さんとたくさんお喋りをすることを大切にしています。
コミュニケーションを通じて、利用者さんの小さな変化にも気づけるように心がけています。
このお仕事の魅力はどんなところに感じますか?
利用者さんの日々の暮らしに深く関わることで、だんだんとその生活のあり方や必要なサポートが分かってくるんです。
この仕事で得た知識や技術は、将来、自分の親の世話をする時にも必ず役立つと思っています。
親孝行にも繋がる、とても価値のある仕事だと感じています。

プラムさんは、めぐみ苑で初めてのインドネシア人職員だと伺いました。
はい、最初はやはり「外国人だから厳しい目で見られるんじゃないか」「何か間違えたらすぐに怒られてしまうのではないか」と、少し不安に思っていました。
でも、実際に数日間働いてみたら、そのイメージはすっかりなくなりました。
皆さんが私のことを温かく歓迎してくれて、もし間違えても、とても優しく丁寧に教えてくださるんです。本当に感謝しています。
「めぐみ苑」の良いところ、自慢できるところはどんな点だと思いますか?
外国人の職員である私を、皆さんが本当に優しく迎え入れてくれたことです。
文化的に違う部分があっても、何か私が間違ったことをしてしまった時には、いつも根気強く教えてくれます。
そういった温かい雰囲気は、めぐみ苑の素晴らしいところだと心から思います。
利用者さんや他の職員さんとの関係はいかがですか?
皆さん、利用者さんに対しても、他の職員に対しても、本当によく笑いかけてくれます。
そのおかげで、職場全体に皆さんの優しさを感じることができますし、利用者さんの毎日の生活が少しでも楽しくなるように、皆で協力し合っている雰囲気がとても強いと感じています。
素晴らしいチームワークだと思います。
私自身初めて会う方には、もしかしたら「厳しい人なのかな?」と思われることがあるようです。
でも実際は、割と…いえ、とても優しい性格で、冗談を言うのも好きなんですよ(笑)。
利用者さんから美味しいおやつをよくいただくのですが、どれも本当に美味しくて、いつも感謝しています。

介護技術に関する研修などはありますか?
はい、数か月に一回くらいの頻度で、介護技術の研修が行われています。
そこで学ぶことは実践的で、日々の業務にとても役立っています。
スキルアップできる機会があるのはありがたいですね。
これまでの印象に残っている利用者さんとのエピソードがあれば教えてください。
ある日、利用者さんとお喋りをしていた時に、私の家族のことを聞かれたんです。
「お父さんお母さん元気?」と。私は「父はもう亡くなっていて、母しかいないんですよ」と答えました。
すると、「おばあさんは?」と重ねて聞かれたので、「祖父も祖母も私が小さい頃に亡くなったんです」と伝えました。
その時、その利用者さんがポロポロと涙を流されて、「可哀そうに、寂しいやろ…」と、泣きながらおっしゃったんです。
私はその反応にびっくりしすぎて、思わず笑ってしまったんですね。
そして、「もう慣れたから大丈夫ですよ、強い子になったんで!」と返事をしたら、利用者さんもつられて笑ってくださいました。
でも、その日の夜、家に帰ってからその時のことを思い出したら、今度は私が一人で泣いてしまいました。
利用者さんの温かい心遣いが本当に嬉しかったです。
1日の仕事の流れについて教えていただけますか?例えば、出勤前や退勤後など。
仕事に行く前には、必ず礼拝をしています。それから朝ご飯を食べて出勤します。
現場に着いたら、まず連絡ノートをシュッと読んで(笑)、その日の情報を確認してから仕事に取り掛かります。
仕事が終わった後は、もし家で食べる材料やおやつがなくなっていたら買い物に行きますが、特に何もなければそのまま家に帰ります。
お休みの日はどのように過ごされていますか?
ほとんど家にいることが多いですね。
趣味で動画編集の練習をしたり、新しいインドネシア料理を作ってみたりしています。
それから、毎週金曜日が礼拝の日なので、よく神戸まで行っています。
今後の目標や夢があれば教えてください。
今のところは、介護福祉士の資格を取得することを目指しています。
もっと専門的な知識と技術を身につけて、利用者さんにより良いケアを提供できるようになりたいです。

最後に、好きな言葉や、めぐみ苑で働くことへの思い、そしてこのインタビューを読んでいる方へのメッセージをお願いします。
私の好きな日本のことわざに「力は和にあり(ちからはわにあり)」というものがあります。
これは、皆で協力すれば大きな力になるという意味です。
私よりもっと明るくて、利用者さんだけでなく同僚の皆にも気遣いができるような人と一緒に働きたいと思っていますし、私自身もそうありたいです。
めぐみ苑の皆さんは本当に優しいので、ここで働いている間は、何も心配しないでください。安心して、私たちに任せてほしいです。
※記載の所属・業務内容は取材時点の内容となります。